OrangePiシリーズ

OrangePi-PCが結構売れたので、(おそらく)気をよくしたXunlong Softwareは、立て続けに派生的なモデルを発表しました。
発売順に紹介します。
似ている名前が多いので滅茶苦茶、紛らわしいです.....

  • OrangePi PC(2015年8月)
  • 一躍その名前を世の中に広めたモデル。
    $18.15(送料込み)という価格設定が世間を驚かせました。
    その後、色々なモデルが発売になりましたが、
    最初のOrangeなら、まずはこれから...という感じのスタンダードボードです。
    公式のOSイメージは更新が止まっているのでArmbianがお勧めです。

  • OrangePi ONE(2016年1月)
  • OrangePi-PCからUSBポート、オンボード赤外線受信モジュールを省略したモデル。
    メモリも半分の512Mになっていますが、一番の違いはvoltage regulator です。
    OrangePi-PCで使われているvoltage regulator:SY8106A
    OrangePi-ONEで使われているvoltage regulator:SY8113B
    この違いで、OrangePi-PCのイメージはそのままでは使えません。
    GPIOのアサインはOrangePi-PCと同じです。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi Lite(2016年5月)
  • OrangePi-ONEから有線LANを省いて、代わりにオンボードWifi、オンボード赤外線受信モジュール、USBポートを追加したモデ ル。
    ハードウェアは基本的にOrangePi-ONEと同じです。
    2016年6月1日にようやくオンボードWifiに対応したArmbianが公開されました。
    OrangePi-PCに比べメモリが半分の512Mですが、今までメモリが少なくて困ったことないし...
    GPIOのアサインはOrangePi-PCと同じです。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi Plus 2E(2016年5月)
  • OrangePi-PCにオンボードWifiと16GのEMMC Flashを追加したモデル。
    メモリも倍の2Gになっています。
    2017年10月ごろ、一旦ラインナップから消えましたが、2018年になって再登場しました。

  • OrangePi PC Plus(2016年6月)
  • OrangePi-PCにオンボードWifiと8GのEMMC Flashを追加したモデル。
    GPIOのアサインも含め、基本的なハードウェアスペックはOrangePi-PCと同じです。
    どうしてもEMMCを使いたい...という方向け。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi ZERO(2016年11月)
  • RaspberryPi ZEROに対抗して企画した製品と思いますが、似ているのは名前だけで、機能的には
    こちらの方がはるかに高機能です。
    256Mモデルと512Mモデルが有ります。
    メモリーが少なくて困ったことないので、512Mモデルはパスかな...と思いましたが
    結局どちらも買ってしまいました。
    オンボードのWifiチップがダメチンでArmbianのページには
    Onboard wireless module (XR819) has poor software support so wireless connection issues are expected
    と書かれていて、確かにWifi経由のレスポンスは(ものすごく)悪いです。
    オンボードWifiのレスポンスはPCB Rev1.4で改善されましたが、その影響でCPU温度がかなり高温になります。
    GPIOのアサインはOrangePi-PCと少し違いますが、専用のWiringOPライブラリが有ります。
    使い捨てるには最も手ごろなボード。
    SPIのCSの扱いがRaspberryとは違うの注意が必要です。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi PC2(2016年11月)
  • SOCにH5を使ったOrangePi-PCの64Bit版。
    Orangeシリーズの第2世代のスタンダードボードです。
    Aliのページには「Beyond Raspberry Pi 2」とかって書いてあります。
    2017年10月にようやくArmbianの公式テストが始まりましたが、正式版のリリースはもう少し先。
    2019年1月、待ちに待ったArmbian正式版がリリースされました。
    こちらで紹介していますが、とんでもない CPU性能です。

  • OrangePi i96(2017年1月)
  • 2017年1月にいきなり発売になりましたが、2月ごろに一旦フェードアウトし、9月ごろに復活しました。
    SOCにはRDA Micro 8810PLという今までとは違うチップが使われています。
    96Boards Iot Edition Platformというハー ドウェア統一規格に従って設計されたみたいです。
    まともにLinuxが動くのかどうか謎のボード。
    これを買うならOrangePi ZEROを買った方がいいです。

  • OrangePi Win(2017年3月)
  • SOCにA64を使ったOrangePi-PCの64Bit版。
    いきなり発売になりました。
    A64がWindows IOTに対応しているから、この名前なんでしょうが...
    Win Plusの登場で、2018年ごろにラインナップから消えました。

  • OrangePi ZERO Plus 2(2017年3月)
  • OrangePi ZERO から有線LANを取り除いて、代わりにHDMIポートとカメラI/Fを追加したモデル。
    BlueTooth と8GのEMMC Flashも追加されています。
    いきなり発売になりました。
    このモデルにはH3版(32Bit)とH5版(64Bit)が有り、その価格差はたったの$1です。
    ArmbianはH3版もH5版も正式サポートしていますが、GPIOのアサインが今までのどのボードとも微妙に違っていて
    WiringOPによるGPIO入出力ができないちょっと難儀なボードです。
    こちらで紹介し てい ます。

  • OrangePi 2G-IOT(2017年3月)
  • 2Gモデムを搭載したモデル。2G(GSM)は日本では使えません。
    SOCにはRDA Micro 8810PLという、i96で使われているチップが使われています。
    おそらくArmbianはこのモデルを(永遠に)サポートしないと思いますが、とりあえずオーダーしました。
    GSM前提のモデルなので、日本ではほとんど使い物になりません。
    OSによってはBoot時に2Gモデムの初期化を行うので、SIMカードが入っていないと起動すらできないものもあります。
    GPIOのアサインは今までのどのボードとも全く別物です。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi Prime(2017年3月)
  • 2017年3月は怒涛の新製品ラッシュです。
    OrangePi PC2にオンボードWifiとBlueToothを追加して、メモリを2Gに増強したモデル。
    基本的なCPUスペックはOrangePi PC2と同じなので、OrangePi PC2+という感じです。
    EMMCはオプションとなっているので、きっと近いうちにEMMC付きの「Orange Pi Prime Plus」が
    登場すると思います。

  • OrangePi Win Plus(2017年4月)
  • SOCにA64を使ったOrangePi Winのメモリ増強版。
    名前に「Plus」が付きますが、予想に反してEMMCはオプションになっています。
    となると、EMMC付きは「Orange Pi Win Plus 2」でしょうか??
    もうどうでもいいや....

  • OrangePi Plus 2(2017年4月)
  • OrangePi Plusの後継機
    オンボードWifi、16GのEMMC Flash,、GigaLAN、STATと満載のH3最高級モデル。
    お値段も$52.00(送料込み)と超ゴージャス。
    OrangePi Plus 2Eの再登場で消えました。

  • OrangePi Zero Plus(2017年8月)
  • OrangePi Zero(512Mモデル)のH5版。
    有線LANがGigaBitになっています。
    Plusの名前が付いていますがEMMCは有りません。
    ZEROではあまり評判の良くなかったWifiチップ(XR819)が実績のあるRTL8189に変わっています。
    2019年1月、待ちに待ったArmbian正式版がリリースされました。

  • OrangePi R1(2017年8月)
  • Xunlong Softwareはどうも同じ時期に一斉に新しいモデルを発売する傾向が有ります。
    Orange Pi Zero Plusが発売された直後に発表されました。
    Opi Zero(256Mモデル)のイーサネット2ポート版ですが、オンボードWifiチップが変更されていてこちらのほうが安定して動きます。
    GPIOのアサインはOrangePi-ZEROと同じなので、ZERO用のライブラリがそのまま使えます。
    こちらで紹介しています。

  • OrangePi One Plus(2017年12月)
  • OrangePiシリーズでは初めてH6を搭載したボードです。
    H6の詳細はこちらに有りますが、情報が目茶苦茶少ないで す。
    公式ページではAndroid7.0とUbuntuのイメージが公開されています。
    ピンは26ピン仕様です。
    ピンレイアウトはこ ちらのUsers Manualに公開されています。
    Armbianとしてはnightlyリリースが提供されています。

  • OrangePi Lite2(2018年1月)
  • OrangePi One PlusにWifiiとBlueToothを追加したモデル。
    Orangeシリーズでは初めてUSB3.0が実装されました。
    公式ページではAndroid7.0とUbuntuのイメージが公開されています。
    こちらもピンは26ピン仕様です。
    ピンレイアウトはこ ちらのUsers Manualに公開されています。
    OrangePi 3の登場で、なぜか??ラインナップから消えました。

  • OrangePi RK3399(2018年2月)
  • Rockchip RK3399を搭載したボード。
    SOCは6コアの64Bit
    公式ページではAndroid7.0、Debian、Ubuntuのイメージが公開されています。
    なんかいろんな物がついていてお値段は驚愕の$100超え!!
    最近のXunlong Softwareはどこに向かっているのか謎!!

  • OrangePi 4G-IOT(2018年3月)
  • 4Gモデムを搭載したモデル。日本のdocomoなどのSIMが使えるのかどうかまだ不明。
    SOCにはMediaTek MT6737Lという、Orangeシリーズでは初めてのチップが使われています。
    めちゃくちゃ興味ありますが、まだ人柱感満載。
    公式ページではAndroid6.0とAndroid8.1のイメージが公開されています。
    1G DDR3+8GB EMMCで、EMMCにAndroidイメージがプリインストールされているみたいです。
    2018年12月4日にようやくLinuxのイメージが公開されましたが、Ver0.1というのが怪しすぎ。

  • OrangePi 3G-IOT(2018年5月)
  • 3Gモデムを搭載したモデル。日本で使えるのかどうかまだ不明。
    SOCにはMediaTek MT6572という、Orangeシリーズでは初めてのチップが使われています。
    こちらもめちゃくちゃ興味ありますが、まだ人柱感満載。
    256MB DDR2+512MB EMMC と 512MB DDR2+ 4GB EMMC の2つのモデルがあります。
    公式ページではAndroid4.4のイメージが公開されています。
    2018年12月3日にようやくLinuxのイメージが公開されました。こちらもVer0.1です。
    このモデルのサポートについて問われたArmbian開発チームは、以下のようにコメントしています。

    It is already hard to provide support for existing hardware or do any serious development.
    既存のハードウェアのサポートを提供することや、幾つかの重大な開発を行うことが、すでにで困難な状況である。

    要するに人手不足ということでしょうか??

  • Orange Pi AI Stick 2801 Neural Network Computing Stick Artificial Intelligence(2018年11月)
  • どうやらOrangePiに対応したNeural Compute Stick製品の様です。
    Neural Compute Stickについてはこ ちらに解説が有ります。
    Intelの製品が12,000円前後なので、同じ性能だとすれば格安です。

  • Orange Pi AI Stick 2801 with PLAI Model Transformation Tools Neural Network Computing Stick Artificial Intelligence(2018年11月)
  • 上のモデルの上位版みたいです。
    違いはよく分かっていません。

  • OrangePi 3(2019年1月)
  • 何の前触れもなくいきなり発売になりました。
    ネーミングから判断して、Orangeシリーズの第3世代のスタンダードボードです。
    メモリサイズ違い、EMMCの有無で、一気に4モデルの登場です。
    USBポートも4ポート全てが3.0仕様です。
    公式ページにはUbuntuとDebieanのイメージが公開されていますが、
    カーネルバージョンが3.10.65+だそうです。
    ピンは26ピン仕様ですが、ピンレイアウトもまだわかりません。
    このボードの登場で、Primeの値段が少し下がりました。




    2019年1月時点で購入可能なOrangeシリーズ(64Bit系)

    H5に対応したArmbianはMainline(Linus Torvalds 氏が管理している、各 Linux ディストリビュータが
    ベースとして使うカーネル)を元に開発中で、なかなか正式版がリリースされませんでしたが、
    2019年1月、一斉にH5の正式版がリリースされました。
    A64に対応したArmbianはいつの間にか正式サポートされていました。
    H6対応は2020年ぐらいかな....
    価格は結構頻繁に変わります。
    Model Memory SOC 価格(送料込み) USB LAN EMMC OnBoard
    OrangePi RK3399 4096MB RK3399 $105.61 2.0x4 1000M 16G いろいろ付いてる
    OrangePi RK3399 2048MB RK3399 $95.03 2.0x4 1000M 16G いろいろ付いてる
    OrangePi 4G-IOT 1024MB MT6737 $49.42 2.0x2
    8G Wifi+BT+FM+GPS/4G
    OrangePi Win Plus 2048MB A64 $41.54 2.0x4 1000M
    Wifi+BT(AP6212)
    OrangePi Prime 2048MB H5 $40.75 2.0x3 1000M
    Wifi+BT(RTL8723BS)
    OrangePi 3 2048MB H6 $39.90 3.0x4 1000M 8GB Wifi+BT(AP6256)
    OrangePi 3 1024MB H6 $34.90 3.0x4 1000M 8GB Wifi+BT(AP6256)
    OrangePi 3 2048MB H6 $34.90 3.0x4 1000M
    Wifi+BT(AP6256)
    OrangePi 3 1024MB H6 $29.90 3.0x4 1000M
    Wifi+BT(AP6256)
    OrangePi 3G IOT-B 512MB MT6572 $29.32 2.0x1
    4G Wifi+BT+FM+GPS/3G
    OrangePi Zero Plus 2(H5) 512MB H5 $28.34

    8G Wifi+BT(AP6212)
    OrangePi One Plus 1024MB H6 $24.60 2.0x1 1000M

    OrangePi 3G IOT-A 256MB MT6572 $24.32 2.0x1
    512M Wifi+BT+FM+GPS/3G
    OrangePi PC 2 1024MB H5 $24.42 2.0x3 1000M

    OrangePi Zero Plus 512MB H5 $19.32 2.0x1 1000M
    Wifi(RTL8189FTV)


    2019年1月時点で購入可能なOrangeシリーズ(32Bit系)

    日本ではすでに2Gの電波が停波しているので2G-IOTは使い物になりません。
    オンボードWifiはいずれも日本での技適を取得していません。
    ArmbianはH3/H2+をサポートしていますが、RDA8810PLはサポートしていません。
    こちらも価格は結構頻繁に変わります。
    Model Memory SOC 価格(送料込み) USB LAN EMMC OnBoard
    OrangePi Plus 2E 2048MB H3 $46.65 2.0x3 1000M
    16G Wifi(RTL8189FTV)
    OrangePi PC Plus 1024MB H3 $28.43 2.0x3 100M
    8G Wifi(RTL8189FTV)
    OrangePi Zero Plus 2(H3) 512MB H3 $27.34

    8G Wifi+BT(AP6212)
    OrangePi PC 1024MB H3 $19.44 2.0x3 100M


    OrangePi R1 256MB H2+ $18.32
    100Mx2

    Wifi(RTL8189ETV)
    OrangePi Lite 512MB H3 $16.75 2.0x2

    Wifi(RTL8189FTV)
    OrangePi ZERO(512M) 512MB H2+ $15.34 2.0x1

    Wifi(XR819)
    OrangePi ONE 512MB H3 $14.74 2.0x1 100M

    OrangePi 2G-IOT 256MB RDA8810PL $14.32 2.0x1

    Wifi+BT(RDA5991)/2G
    OrangePi ZERO(256M) 256MB H2+ $13.34 2.0x1

    Wifi(XR819)
    OrangePi i96 256MB RDA8810PL $13.22 2.0x1

    Wifi+BT(RDA5991)

    OrangePiシリーズは全てAliExpressで購入することができます。
    いずれも送料がかかりますが、Registerd Package(いわゆる書留)で送られてくるので比較的早く(大体2週間で)日本に届きます。
    梱包も比較的しっかりしていて、今まで遅配や梱包でトラブったことは有りません。
    Registerd Packageなので配達中の追跡も可能です。
    ポスト投げ込みではなく、受け取りのハンコがいるのがちょっと面倒です。

    しかし、$13ぐらいでLinuxボードが買えるなんて、恐ろしい世の中になったものです.....
    会社帰りの赤ちょうちんを我慢すれば、毎週1枚(いやいや2枚以上)ボードが買えてしまいます。

    少し前までは、EMMC付きのモデルは名前に「Plus」を付けて区別していたのですが、最近は目茶苦茶です。