デジタルフォトフレームを簡易モニターとして使う(汎用電子看板)


前回、デジタルフォトフレームをRaspberryの簡易モニターとして利用する方法を 紹 介しました。
今回は好きな文字をフォトフレームに表示する方法を紹介します。
当然、ほとんどのフォトフレームは画像ファイルしか表示することができません。
そこで、画像編集ソフトを使って画像ファイルに文字を埋め込みます。

【STEP1】パッケージのインストール

画像編集ソフトとしてはImageMagickを使います。
また、フリーの日本語フォントもインストールします。

$ sudo apt-get install imagemagick
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho fonts-takao

日本語フォントは以下のディレクトリにインストールされます。

$ cd /usr/share/fonts/truetype/
$ ls -R
./kochi:
kochi-gothic-subst.ttf  kochi-gothic.ttf  kochi-mincho-subst.ttf  kochi-mincho.ttf

./sazanami:
sazanami-gothic.ttf

./takao-mincho:
TakaoExMincho.ttf  TakaoMincho.ttf  TakaoPMincho.ttf

【STEP2】簡単な動作テスト

以下のコマンドで背景として使うイメージファイルに文字を埋め込みます。

convert -font フォントのパス -pointsize 文字の大きさ -fill "文字の色" -draw "text 表示位置(X),表示位置(Y)
'表示したい文字'" 背景として使うイメージファイル 出力するイメージファイル

イメージファイルは「素材 フレーム」などで検索するとフリーで使えるフレーム画像が沢山公開されていますので
気に入った背景イメージを準備してください。
Windowsのペイントなどを使って、オリジナルの背景イメージ(JPEGファイル)を作っても構いません。
私はこちらの ページから以下の背景イメージを利用させていただきました。



実際のコマンドは以下の様になります。

$ convert -font /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf -pointsize 200 -fill "blue" -draw "text 10,20 'こんにちは'" back.jpg out.jpg

出来上がった画像ファイル(out.jpg)を前回と同様の手順でフォトフレーム側にダウンロードしてやれば
好きな文字をフォトフレームに表示することができます。

【STEP3】汎用電子看板

汎用的に使える卓上電子看板スクリプトを作りましたので紹介します。
使い方は、表示したい文字や色などをCSVファイル(param.csv)に書いて、スクリプト(fusen.sh)を起動すると
文字を埋め込んだイメージファイルを作ってくれます。
CSVファイルの1行は以下の形式です。

表示したい文字,フォントサイズ,文字の色,[G]

文字の色には「white」などの文字のほかに「rgb(255, 0, 0)」の形式も指定することができます。
指定できる色コードの詳細は以下を参照してください。
http://www.imagemagick.org/script/color.php

行の末尾に「G」を指定するとゴシックのフォントを使います。
以下にサンプルのCSVファイルを示します。
表示したい文字を省略すると改行します。
改行時の改行幅はフォントサイズで決まります。また文字の色は意味がありません。

$ cat param.csv
おはようございます,160,Cyan,G
,100,Blue
今日は7月26日,160,White
只今の温度は28.7℃,160,Pink
只今の湿度は36%,160,PaleGreen
只今の気圧は1010.66hPa,160,Yellow
,100,Blue
いってらっしゃい!!,160,Cyan,G


フォトフレームへの表示は以下の様になります。
同じTranscendのフォトフレームでも機種によるスクリーンの縦横比の関係で表示が変わります。




スクリプトは以下のとおりです。
フォントファイルはお好みで変更してください。

#!/bin/bash
#
#Photo Frame for Raspberry
#
if [ $# -lt 3 ]; then
    echo "USAGE:${0} param_file back_ground_file output_file"
    exit
fi

ParamFile=$1
InFile=$2
OutFile=$3
Vertical=0
#水平位置は適当に変更してください
Horizontal=20
TmpFile=$(mktemp)
cp $InFile $TmpFile

#パラメータファイル読み込み
cat ${ParamFile} | while read line
do
  col0=`echo ${line} | cut -d , -f 1`
  col1=`echo ${line} | cut -d , -f 2`
  col2=`echo ${line} | cut -d , -f 3`
  col3=`echo ${line} | cut -d , -f 4`
  if test "$col3" = "" ; then
    col3="M"
  fi

#イメージに文字を挿入
#フォントファイルはお好きなフォントに 変 更してください
  Vertical=`expr ${Vertical} + ${col1}`
  if test $col3 = "G" ; then
    convert -font /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttf -pointsize ${col1} -fill ${col2} -draw "text ${Horizontal},${Vertical} '${col0}'" $TmpFile $OutFile
  else
    convert -font /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf -pointsize ${col1} -fill ${col2} -draw "text ${Horizontal},${Vertical} '${col0}'" $TmpFile $OutFile
  fi
  cp ${OutFile} ${TmpFile}
done

#ファイルの削除
rm ${TmpFile}

上記のスクリプトを「fusen.sh」などのファイル名で保存してください。
起動方法は以下の通りです。
back.jpgは背景となるイメージファイルで前もって準備してください。

$ ./fusen.sh param.csv back.jpg /tmp/out.jpg

このスクリプト(fusen.sh)に続けて、前回のスクリプト(download.sh)を実行すれば、フォトフレームに好きなタイミングで、
好きな文字を表示することができます。
温度計などのセンサーから読み取った値の表示や、WEBページから必要な情報だけを抜き出した表示に使えると思います。
なお、スクリプトをcronで定期的に実行する場合は必ずフルパスで指定してください。
以下にcronで定期的に実行する場合のスクリプトのサンプルを示します。

#!/bin/bash
#センサーなどから温度、湿度、気圧などを読み込んで/home/pi/param.csvを作る
/home/pi/HogeHoge

#画像ファイルに文字を埋め込む
/home/pi/fusen.sh /home/pi/param.csv /home/pi/back.jpg /tmp/out.jpg


#画像ファイルをフォトフレームにダウンロードする
/home/pi/download.sh

次回
はWEBページから必要な情報を抜き出して表示する方法を紹介します。